”D”−Club
このキャラ、説明無しで、一体何人の人が、誰を描いたか判ってくれるか・・・
なんせ、放映当時から結構マイナーでマニアックだった上、放映されたのは1981年だから、
もう四半世紀も前の事。20代の人は、スパロボでしか見た事無いんじゃなかろうか(^^;

「ガンダム」と同じく、富野善幸(当時)監督による作品であり、20世紀最大のジェノサイド
アニメと言われ、決して一般の評価は高くない作品でしたね。
でも、マニアの間での評価は高く、放映が打ち切られたあと、署名運動により映画化が実現し、
TV版では結局うやむやになっていたラストが明らかにされています。
ってか、これ、「富野版・人類補完計画」ですね、一言で言っちゃうと(笑)

で、この彼女。
一応、本作のヒロインとして位置付けられているはずなのですが、物語のキーとなる異星人の
女性の方がクローズアップしてしまい、あまり目立った描写は無く、持ち前の男勝りな性格のみが
表に出て、がさつな女だ、と言うようなイメージしか残らなかった気がします・・・TV版だけ見てれば。
劇場版でそのイメージは払拭され、主人公「ユウキ=コスモ」に、不器用ながらも想いを寄せる場面が
見られたりと、観ている者を惹きつけておきながらも、母艦内に侵入した敵兵の放った散弾を顔面に
浴びるという、残酷な最期を遂げて、17歳の若き命を宇宙に散らします。

基本設定はしっかりしていたし、当時の末端スタッフの作画レベルがもっと上なら、かなり魅力的な
キャラになっていたでしょう。
なんせ、私の知りうる限りでは、最古の「金髪ツインテール」ですからねぇ(笑)

この作品は、「Old clock」の橘あすかさんに、版権サイト創設の記念にと言う事で
贈らせて頂きました。

「伝説巨神イデオン」より、「イムホフ=カーシャ」です。
(2006/5/24)