戯言日記

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2009年8月6日(木) 

買い出しのついでにちょいと本屋に寄って、雑誌類をチェックしていた時のこと。

自分が見ていた棚の向こう側から、ケータイのカメラのシャッターを切る音が聞こえてきました。
まさか……と思い、ヒョイと覗いてみると……30代前半ってトコでしょうか。子供を脇に連れた女性が、旅行情報誌の誌面を一心不乱に撮影しておりました。

オイオイ、またこのパターンかよ……

ちょっと……いや、かなりウンザリした気持ちになりました。ここでしゃしゃり出ていけば、また先日のように嫌な思いをする事になる……
ですが、目の前で起こっている犯罪行為を見過ごすわけにも行きますまい……と思い、その女性に近寄って、言葉を選びつつ注意しました。

「ちょっとアナタ、それはちょっとマズイでしょ」

すると、その女性はポカンとした顔でこちらを向き、

「は? 何がまずいんです?」

と返してくる。

……いや、予想はしてましたけどね。いざ、実際にその返事が帰ってくると、心底呆れますね。いい年をした大人に、こんなこと説明しなきゃならないのか……と。

「売ってる本の中身を撮影するって事は、その本を泥棒するのと変わらない行為なんですよ。マナー違反っていう言葉で片付けるには、ちょっと悪質すぎますよ」

すると、女性はこう返してくる。

「私が欲しいのはこのページだけだし、そのためにこの本一冊買うのはバカらしいでしょ。だから写真に撮ってるだけじゃない、何でそれが泥棒なのよ。本は返すんだし、問題ないでしょ? 図書館じゃいつもやってるし、問題になったことは無いわよ」

……ダメだ……情報の持ち出しが罪になるって事を理解してない……

「アンタひとりが軽犯罪で捕まるのは、私は別に構わないんですがね……子供が見てるんですよ? 親がそういう行為を平然とやってたら、真似しちゃうでしょ?」
「だから、どうして人を泥棒呼ばわりすんのよ!」

と、その女性、とうとう逆ギレし始めちゃいました。

大声出したもんだから、店員に気付かれちゃって……見ていた私が状況を説明したあと、その女性は事務所に連れて行かれました。
その後、その母子がどうなったかは知りませんが……後味悪いですね、やっぱ。


しかし、今の世の中……罪を罪と認識できない人が随分と多いようですね(^^;

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Akiary v.0.51