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2016年1月1日(金)
毎年の事だが、元旦はこれと言って特に何も無く暮れていくんだな。
祝い酒を飲む所為で外出を控えるからだと思うが、とにかく平和そのもの。
一年の計は元旦にありと云うが、何もせず暮れていく日が一年の手本になるのなら苦労はしない。
始め良ければ終わり良し、終わり良ければ全て良し……
って事は、最初でコケても大晦日で挽回すればその一年は良かったって事になるよね?
しかし『始め良ければ』の部分も重視するとしたら、ノーミスで一年を過ごさなければならんワケで……
ま、不可能だな。
平凡な毎日を過ごす、当たり前の生活。
これをキープするのは、簡単なようで実は難しいものだ。
……さて、今年は何回ミスるかな……
って、こんな始まり方で良いのか俺?
2016年1月4日(月)
正月休みもお終い、明日から仕事始めと云う御仁は多いだろう。
今年は土日がスッポリ三が日に収まったので、人によっては例年に比して休暇が短かったという場合もあったのではないだろうか。
まぁ、サービス業に就いている場合はこの限りではないけどね。
さて。かなり昔に、『物事の上達に近道は無いんだよ』的な事を書いた記憶があるのだが。
別サイトにて絵の描画指南などを展開している関係で、時々『早く上手くなるには』とか『基礎は要らない、結果だけ欲しい』とか言う輩が出て来るようになった。それも掲示板等ではなく、メールでだ。
……アホかい。
満足に真っ直ぐな線も引けないヘタクソが、絵を描いて上手に見える訳が無かろうが。
画面に真ん丸を描けない未熟者が、どうやったらキャラの顔を描けると言うんだ。
棒線人形ひとつマトモに描けない初心者に煽りや俯瞰のコツを教えて、活かせると思うか。
『基礎を疎かにして、その上に知識を与えたところで身にはならない』
これが、そういう輩に対する一貫した回答。
ドロドロの沼地に城を建てようとしたって、無理なのと一緒。
体力の無い奴にトライアスロンのノウハウを説いたって、完遂できる訳がない。
……なのに、先を急いでコツだけを知りたがるアホが多いこと多いこと。
いいか? 勘違いだらけの馬鹿ども。
チンパンジーに因数分解やらせたって解けないだろ?
幼稚園児に古典の原版を手渡して、読める訳が無いだろ?
お前らはまさに、そのチンパンジーや幼稚園児と同じなんだよ。
ミッチリ基礎を固めて、それからステップアップしたいと言うならば、喜んで初歩の段階から教えてやる。
だが結果だけを欲しがる奴は消えて失せろ。この手で抹殺したくなるからな。
2016年1月27日(水)
先日、ふとした思い付きから、小説投稿サイトにユーザー登録した。
その様子を横で見ていた娘がパタパタと自室へ戻り、何やらやっていたようだが、一時間程してその理由が分かり、仰天した。
何と、娘も同じサイトに登録し、作品を投稿していたのだ。
……いや、確かに『こういう教育は早い方が良い』と考え、小学校に上がると同時にパソコンに触れさせ、馴染ませては来た。
しかし、よもや此処まで熟練していようとは思わなんだ。
しかも、その作品クオリティが、周囲の(恐らく大人と思われる)投稿者たちと比しても遜色が無いのだから恐れ入る。
決して身贔屓ではなく、実際そうなのだから驚きなのだ。
こうなって来ると、自分たちの幼い頃に、これらの環境が無かった事が悔やまれてならない。
絵も、文章も、当時は『紙に書く』しか手段が無かったのだ。
しかも、現在のようにインターネットによって手軽に情報発信が出来る時代では無かった。
自分の作品が人目に触れる為には、雑誌などに投稿して入選する以外に手立てが無かったから、その確率は恐ろしく低かった。
いや、今の敷居が低いと言っているのではない。人目に触れる機会が増えたとて、それ即ち評価に繋がるかと問われれば、答えは『否』だからだ。
だが、手軽に情報発信が出来るようになったという点では、現在の環境は非常に恵まれていると言えるだろう。
嗚呼、これらの環境が30年前にあったなら、我が人生は大きく違った物になっていただろう……